プラクティパル トレーの
臨床における優位点について

器材類をバーでトレー内に固定することができるので、トレーを医療廃棄物容器の上で裏返しにすることで廃棄物に触れることなく落下させ処理することが可能となる。また、根管治療・歯周治療・抜歯など、処置内容ごとに器材をトレーにセットすることで、器材の紛失を防止し準備ミスを防ぐことができる。

有限会社ハグクリエイション
口腔科学修士
歯科衛生士　柏井 伸子

スウェーデンで使用されているトレーシステム

スウェーデンでは、そのウォッシャーで洗うもの全てカセット式でセットが組んでありました。通常診療で使用したあとは、”洗浄滅菌→セットを組む”という工程があるわけですが、このうちの洗浄後にセットを組む分別作業は何も産み出さない作業です。診療内容ごとに診療器具一式をカセットで組めば、“使用する→その場でカセットに戻す→洗浄滅菌→保管する”となって、先程のバラバラから探して組むという工程が無くなるわけです。よくよく考えてみると1日のうちのその作業時間は最低１時間はあるでしょう。一度にたくさんウォッシャーで洗浄できないなど、予想どおり反対意見も出ましたが、しばらく使うと残りの基本セット用にも買ってほしいと要望が入りました。今後は他の治療にもカセット式を導入していき、より診療という力を注ぐべき所に集中できる環境作りに取り組んでいきたいと思います。(デンタルワールド28号掲載)

池袋同仁歯科クリニック(東京都豊島区)
院長　河合 良治